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執筆者の写真Osamu Okamura

古民家再生物語・奥八女笠原の蔵

明治38年(1905年)築の蔵 ルパさんとアサキさんの古民家(築150年の古民家、2017年11月から再生中)の道路を隔てた対面にある蔵をルパさんの仕事場に再生するプロジェクトです。


令和2年11月現在の蔵(物置) 30年ほど前に大規模な改修が行われたようです(ルパさんからの情報です)


棟木に、明治38年(1905年)

2020/11/13,14,15 足の踏み場もないほどモノで溢れていた蔵の片付を始めて、2階の梁が腐っているのと、蔵の角の柱が腐っている写真が送られてきて、蔵にとって致命的な損傷なので、緊急に補強することにしました。


梁の補強 桁と梁が腐って繋がっていない(左)。傷んだ梁の下に柱を立てて繫ぎ梁で固定(右)

補強した材は、ルパさんがあちこちで集めてきた中から選んでの再利用です。


柱の補強

蔵の隅柱が1階と2階の間で腐って繋がっていない状態。隣の柱が桁をしっかり支えているので何とか持ちこたえている状態です。 この傷んだ柱に添え柱を入れて補強することにします。



壁は、柱間を貫で繋ぎ、再び竹小舞で土壁にします。撤去した壁土も再利用します。 貫は大切な構造材なので、元に戻してしっかりクサビを打ち込んで固定します。

今回3日間で慌ただしい作業でしたが、取り敢えず最も傷んで危険な部分を補強出来ました。まだまだ補強しておきたい部分はあるのですが、ルパさんがどのような使い方をするのか決まり次第、次回に行うことにしました。


つづく

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