高気密、高断熱にして省エネ効果をUPして環境に優しい住まいをつくることが今日では主流になっていますが、はたしてこれでいいのでしょうか。 高気密にするということは、外気と遮断することです。私たちは呼吸しています。酸素を吸って、二酸化炭素を吐いています。外気と遮断して高気密にすると空気はどんどん汚れてきます。省エネどころではありません。だから24時間換気をしましょう。ということになり換気扇を設置するように義務付けられています。何だか本末転倒していると思いませんか。
我々の健康もそうなのですが、住まいの健康も考慮してほしいのです。
気密性はほどほどでいいと思います。この国では、外気が自然と入るくらいがいいと思います。 ましてや、古民家に暮らすのは、そのためなのです。古民家を高密度、高断熱にして暮らすのであれば、再生するのは止めて下さい。古民家が可哀そうです。
古民家は自然の素材で出来ています。自然素材の特性を活かしたつくりになっています。古民家は呼吸しています。そんな古民家を高気密にすれば、古民家の寿命を縮めることになります。
古民家では季節に応じて四季ごとの「しつらえ」があり、この国で暮らす知恵と工夫があります。自然の中で暮らす知恵と工夫です。
過度な快適性は、私たちのカラダの自然に対する免疫力の低下に繋がります。 古民家の再生には、この国にある自然の素材で、再生することです。 健康的な古民家で、健康的な暮らしが出来る古民家に再生しましょう。